2015年12月31日木曜日
先日、藤田嗣治の映画、「FOUJITA」を見に行くといって
更新しないまま、危うく年を越してしまいそうでした。
私が見に行った有楽町での上映はちょうど終わってしまったかもしれないですが、
新宿や渋谷ではまだ見られると思います。
長野市では1月9日から上映です。
この映画、自伝的な内容ではないです。
映像美と世界観を楽しむ映画だと思いました。
オダギリジョーの演じる藤田嗣治、すっごいよかったです。
藤田っぽいというか、きれいでした。
作品としては前半のエコール・ド・パリを謳歌するフジタ
後半の戦時下の日本で戦争画を描くフジタ。
この二つの時代のフジタが描かれています。
内容は、フジタという人物を全く知らない人はあまり内容が入ってこないかもしれません。
ぜひ、映画を見に行く前にフジタについて書いたページ、
わかりやすいと思うので一読していってください。
↓ ↓ ↓
上田市立美術館「レオナール・フジタ展 ‐パリへの視線‐」行ってきました
エコール・ド・パリ、売れっ子のフジタを描いた前半がすごく好きです。
映像美がすごい。
華やかでお祭り騒ぎで、だからこそ儚すぎてちょっと怖い、だからこそ美しいというか。
フジタの目に映っていたパリってこうだったんじゃないかな。
という私のイメージに合っていました。
私の好きな高村光太郎の詩も出てきました。
シーンは日本へと移り、
陸軍美術協会理事長として多くの戦争画を手掛けます。
疎開した先での静かな自身の生き方を見つめているような
とても抽象的な内容になっていきます。
パリでの華やかさとは対照的な静けさが、
これまでの名声や、表現していた空想的な独自の世界観が
狐に化かされていたようだったというような内容なんでしょうか?
個人的には、またパリに戻ったフジタが生涯を終えるまでを描いたら
もっと好きだなーと、思いました。
戦時中のシーンももっと生きてくるような気がするし・・・・。
あと、もっと猫に登場してほしかったなーとも。
でも、この映画はきっと、フジタの生涯ではなくて、
世界観とか美しさとかが主題なんだなって見終えてからおもいました。
すごく、きれいな映画だと思います。
さて、2015年も今日で最後ですね。
ずっと更新していなかった行ってきた美術館まとめのページ、
更新しましたので、ぜひご覧ください。
良いお年を。
2015年12月21日月曜日
国立科学博物館「ワイン展」行ってきました!
上野公園の国立科学博物館の特別展「ワイン展」行ってきました!
国立科学博物館というと、以前、チョコレート展をやっていて
興味あったのに行けなくて心残りでした。
実は訪れるのは小学校の修学旅行以来 |
今回のワイン展、(私はチョコレートよりワインの方が好きかな...笑)
よし!行こう!と、心に決めていました。
美術館や資料館は、良く行くのですが、
科学系の博物館の企画展ってあまり足を運んでいないんですよね。
行く前から、色々興味ありました。どんな内容なのか、
どのくらいのボリュームなのか、どんな客層なのか、一人で行っても切なくないか。
金曜の平日に行ってきたので、一緒にいってくれる人が見つからなくて、
一人で行ってきました。
結果的に展示が面白かったので全然平気でした笑
ワイン展のチケットがオシャレ |
客層は一人で来ている男性が多目だった気がします。
平日ということもあるのか若い人は少な目でした。
入ってすぐ、BGMの流れる展示空間にたどり着きます。
展示の様子 |
美術の展示に比べて、なんというかワイン~という
雰囲気作りも大事になるんだろうな、なんて思いました。
ブドウの品種、作り方について、ワインの作り方、味の楽しみかた、
世界のワイン史、日本でのワイン作り、ワインのデザイン。
と、いった流れで展示が進められ、
想像以上にボリュームがあって楽しめました。
展示もワインのボルドーとかシャンパーニュとかピンと
来なくても解説がわかりやすいので詳しくなくても大丈夫でした。
さすがカハク、五感を使うような展示が工夫されていて、
ブドウを足で潰す体験や香りを当てるクイズなど面白かったです。
具体的な時代を忘れてしまったのですが、
紀元前2000年には文献にワインが登場していて、
それよりも遥か昔から作られていたんですね。
しかも、発祥が西アジアとは知りませんでした。
シルクロードを通ってヨーロッパまで運ばれることで
世界中に広まっていったようです。
なんと素敵な歴史!世界史は苦手だったので、
わかりませんが、いかにも世界史的ロマンが詰まっていると思いました。
でも、なぜヨーロッパの方が現在の産地として有名なのに
西アジアではあまり定着しなかったのかな?
と、素朴な疑問が。
気候変動?国策の違い?食文化の変化?宗教?
学芸員さんに質問したかったのですが、
いい機会が無くて質問はできませんでした。
詳しいかたにいつか教えていただきたいです。
ワインのボトルやコルクは、中に入れるワインに合わせたものが
選ばれているなんてことも知らなかったし、
新しいワインの知識をたくさん学べました!
どこかで生かせるかはよくわかりません!
ワイン展のポスターデザインが個人的にすごく好きです |
最後のデザインのところは芸術家のラベルデザインを特集していて、
絵が好きな人も楽しめると思います。
カハク日本館の天井、かっこいい建築です |
気軽に行って楽しめる展示です。
会期はまだまだ長いので是非行ってみてください。
2015年12月18日金曜日
実は、11/6の公開してすぐ見に行ってきたのですが、
うっかり書くのを失念しておりました。
まだやってる映画館もあると思うのでぜひ!
第二次世界対戦、ナチス軍の盗品奪還のため特別編成した
「 The Monuments Men 」。
男性は兵士として戦地に赴くなか、
この部隊に所属するのは学芸員、収集家、建築家でほとんどが中年。
人々の歴史を後世に伝えるため命を懸けて美術品を守る作戦が
実行されるという実話をもとにした作品です。
この映画、明らかに万人受けする内容じゃないですよね。
映画のなかに、奪還したフェルメールの作品が土ぼこり舞う
アメリカ軍のキャンプ地に置かれているシーンがあります。
そのシーンを見て、
「映画の小道具とはわかってるけど、やめてくれええええ!!!」
と、なる人でないと、メッセージ性に共感できないかもしれません。
邦題の「ミケランジェロプロジェクト」は
ミケランジェロ作の「聖母子像」を守ろうと
命を落とした隊員のシーンに由来していると思います。
人の命を懸けて美術品を守るなんて意味があるのか?と、
作戦にはなかなか軍部の協力が得られません。
しかし、「美術品は人々の英知の結集で歴史そのものだ。私たちはその歴史を後世に繋がなくては
いけない」
とメンバーを奮起するシーンがあります。
なるほどなー、と、思いました。
感想は人それぞれだと思いますが、
私が思ったのは、これは実話をもとにした昔のはなしと思いたくないなということです。
今だって紛争地域は存在するし、
特に中東地域の文化財の破壊や盗品は大きな問題になっています。
ぽっかりと、歴史を未来に繋げない地域があるなんて、
そんな悲しいことはないですよね。
文化財や歴史に対する認識を世界規模で共有できる日がくればいいなと思いました。
それよりも先に紛争なんてなくなるのが、一番ですけれども。
邦題は「ミケランジェロプロジェクト」ですが、
原題は「 The Monuments Men 」です。
原題の方が、作品にしっくり来てるかなと、思いました。
博識な隊員たちがミケランジェロに限らず 文化財全般に愛情と使命を持って活躍する映画です。
ぜひ、見にいってみてください!
最近は美術に関連した映画作品の公開が続いていますよね。
クリムトの作品をめぐる実話「黄金のアデーレ」、
全国で公開してるのですごく見に行きたい....。
私は実はこれから「FOUJITA」を見に行きます。
春先に藤田嗣治を見に行き、先日、この映画も公開したので今年はレオナールフジタ イヤーだと思っています。
2015年11月24日火曜日
六本木一丁目にある泉屋博古館の「きものモダニズム」
という銘仙の展示に行ってきました。
着物が好きで、大学で織物関係のことを調べていたので
銘仙の展示があると知ったら行かずにいられませんでした。
さて。泉屋博古館、私もあまり馴染みがなく、
周りの人に行ってきましたーと、言っても「???」
という反応が多かったので、まずはご紹介。
泉屋博古館は本館は京都にあります。
今回私が行ってきたのは六本木の分館。
住友コレクションと呼ばれる住友家の所蔵品の展示を行っている博物館です。
青銅器や茶道具がメインですが、
今回は須坂クラシック美術館の協力で銘仙の展示を行ったそうです。
須坂クラシック美術館。
隣を素通りしながらいつか行きたいなーと思っていたのですが、
まさか、東京まで見に行くのが先になるとは笑
近いうちにちゃんと行きたいです!
この、きものモダニズム展、着物で行くと100円割引です。
着物来ていくところがあんまり無いので
気合いをいれて長野から着物着て高速バスのって行きました。
(とっても浮いていたし、体勢キツかった)
その日はちょうど15:00からのスペシャルギャラリートークに間に合うように到着。
すごく勉強になったし、倍楽しめました。
美術館に行く際に同じ値段で倍楽しめる工夫って
大事だなーと最近感じています。
更新が遅くなってしまったので、イベントはもう終わってしまったのですが、
泉屋博古館、イベントが充実しているので行く際は要チェックです。
スペシャルギャラリートークには
この展示の監修を行った長崎巌氏(共立女子大学教授)
がお話ししてくださいました。
きっと通っていた大学で教えてもらっていたらすごく好きだっただろうなー
と思う素敵な先生でした。
ギャラリートーク、ロビーがいっぱいになるくらいの賑わいでした。
しかも着物をバッチリ着ている女性陣に囲まれて、
なんかヨレヨレの絣を着ていた私は小さくなって参加していました。
大正、昭和にかけて女性にもてはやされた銘仙の魅力は安さと華やかさ。
銘仙とは製糸の際に繭を一本の糸にほどくことは出来ても
B級となってしまった糸を使った着物です。
それが化学染料の登場と重なったため、
安価な価格と自在な色合いの表現を可能にし、
女性からの支持を集めたのです。
ちなみに、B級となってしまった繭の中でも糸として紡ぐことが
出来ないものはくず繭と呼ばれます。
そのくず繭を綿状にほぐしてから紡いで糸にしたものを使ったものが紬になります。
(私はこちらの方が詳しい)
展示はデザインに焦点を当てて、
意匠ごとの進化を展示でわかるようになっていました。
デザインの変化は時間軸に沿ったものではないものの、
古典的な柄からどんどん離れて自由な発想を
着物のデザインとして表現出来るようになり、
銘仙の可能性の大きさとまたそれが銘仙らしさという点がよくわかります。
展示は伝統的な麻の葉柄や矢羽柄からはじまります。
吉祥紋様のたちばなや夫婦仲のよさを意味するおしどりなどは
端的に言うと意味を離れて、「かわいい!」と、
感じるカラフルでポップなデザインとして取り込まれます。
チューリップや薔薇のデザインは多く、
もともと着物のデザインにはあまり見られなかった洋花も多く見られます。
しまいにはなんの模様かわからない、
抽象的、色彩構成的な作品も登場します。
解説の先生の言葉を借りると
「ここまで来ると、見る人の感性次第。コンテンポラリーアートの領域」
だそうです。
すごい。
女性向けの着物の展示なこともありますか、
こうやってカラフルな展示が並んでいると、
もう着物自体をキャンバスとして自由な表現を銘仙で表していて、
今でいうとワンピースを越えた自由なオシャレを
楽しんでいたんじゃないかなと思いました。
着物が好きな人はぜひ、見に行ってほしい展示です。
あと少しですが、会期は12/6までです。
最近、自分でもびっくりですが、六本木ばっかりでした。
六本木、ふらーっと楽しめるアートスポットが多いので1日楽しめると思いますよ。
オーダーメイドフェルトマスコットはこちらから
2015年11月23日月曜日
今回、大切になさっているぬいぐるみを小さいサイズでも手元に置いておきたい!
というお客様のご要望とともにご注文いただきました。
今回、イメージを崩さないように慎重に製作いたしました。
お客様からぬいぐるみとオーダーメイドマスコットと
お揃いのお洋服を手作りで作りました
と、写真をいただきました!!
かわいい!
黄色のお花柄がよく似合っていて、センスがとってもいい!
上手!!
こんなに大切にしていただけるのは
なんて幸せなんだとしまりす屋一同感動してしまいました。
ありがとうございます!!
しまりす屋、お客様のご要望を出来るだけ
たくさん叶えていきたいと思っております。
こんなことできるの?
という、お問い合わせもお待ちしております。
しまりす屋看板商品、オーダーメイドはこちらから!
2015年11月7日土曜日
北斎館を訪れたのは9月の時でした。
ちょうど栗の季節と重なって小布施自体が激混みでした。
なんだか、私の知っている小布施とは変わってしまったようで
ちょっと寂しい気持ちになりました。
だんだん軽井沢的な観光地になってきていると思います。
そんな小布施町全体が混んでいるときにランチの場所を見つけるのは
ちょっと一苦労でした。
小布施で有名な鈴花(すずはな)という和食屋さんに行ってみたくて
入口まで行ったのですが、満席でした。
鈴花は電車の「ろくもん」で出される食事を提供している有名店なのですが、
やっぱり人気がすごかったです。
以前もブログで描いたことがあるかと思いますが、
私の定休日運がすごすぎて(定休でなくても満席とかその他もろもろの理由で)
飲食店にスムーズに入れなくていつも悩んでいます。
さて。最終的に昔泊まったことのあるペンションのカフェでランチしました。
駅と北斎館から簡単に歩いて行けるくらいの距離にある
フランス食堂 ヴァンヴェールというお店です。
オシャレな雰囲気です |
キッシュが有名です。
写真下手ですみません |
気持ちのいい外が眺められる席でゆっくり食事することができて良かったです。
モッツアレラと蒸し鶏のガレット |
ガレットって、そんなに食べたことないのですが、
一番食べごたえがあっておいしかったと思います。
最近胃腸炎で小食だったこともあり、間食できないほどのボリュームでした。
参考にならない情報ですみません(笑)
ゆったりした小布施が楽しめるとてもいいお店だと思います。
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2015年11月4日水曜日
諏訪市の諏訪湖ほとりにある北澤美術館
「ルネラリック」展行ってきました。
長野県民よ!朗報です。
箱根まで行かなくてもラリックが11月29日まで諏訪で見られます。
北澤美術館「ルネラリック」展 |
比較的産業的な作品の多いラリックは、目にする機会が
結構あるかもしれないですが、
美しいガラス作品を見ることができるのは嬉しいですね。
北澤美術館といえばガレのひとよ茸ランプが有名ですが、
こちらもばっちり見ることができます。
小学校二年生くらいのサイズのランプは迫力もありますが、
コードも考えてガラス製の内部を通してあり、
明かりをつけたときの色合いがとても美しく、
とても繊細に作られたんだなー。と、感心しました。
このランプが似合うようなお部屋にいつか住んでみたいものです。
ルネラリックについてしっかりまとめられた展示です。
展示のボリュームも結構あって楽しめました。
香水瓶から始まって、食器、花瓶、カーマスコット。
ルネラリックの代表的な仕事を見ることができます。
大きなサイズの作品もあって、よかったです。
行ったのがちょっと前なので気に入った作品名を失念してしまいました・・・・
すみません。
北澤美術館 |
今回、初めて北澤美術館を訪れました。
日本画の展示室があることを初めて知ったのですが、
有名な方の作品を想像以上の数、展示されていてすごく得した気持ちになりました。
常時30点を展示しているそうです。
私は中路 融人(なかじ ゆうじん)氏の足柄峠富士という作品が
とても好きになってしまいました。
緊張感のある、静かな渋い雰囲気がずっと見ていたくなりました。
また、どこかで展示を見に行きたいです。
余談ですが、私はlampというバンドが大好きなのですが、
今回のブログでランプと入力したら一発でlampと、
出てきて驚きました。
最近、サインをもらったので浮かれております。
キリンジとかブラジルのポップスとか好きな方は聞いてみてください。
(音楽は全然詳しくありません)
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2015年11月1日日曜日
六本木、ミッドタウン内にあるサントリー美術館の
「久隅守影」展に行ってきました。
木曜のお昼過ぎくらいに行ったためか、ゆっくりみることができました。
以前、サントリー美術館に行ったのは高校生のときに
ロートレック展を見に行って以来でした。
平日か土日だったかは定かではありませんが、
すっごく混んでいたのを覚えています。
ロートレックの人気ゆえだとおもいます。
あんまりに混んでいたので、人がいっぱいイメージがありましたが、
今回は落ち着いていて、なんて素敵な空間なんだろう!と感動しました。
久隅守影、あまり人物についてよく知りませんでした。
最も有名な納涼屏風図を国語の教科書で知っていたくらいです。
久隅守影は、狩野派の画家で狩野派の系譜のなかでも
才能を発揮した人物です。
しかし、女流画家で娘の雪信は門下の画家と駆け落ち、
藤十郎は島流しとなってしまい、一家離散の中激動の人生をおくりました。
知らなかった...。
しかし、作品はとても知的で画題に対する豊富な知識を感じさせるユニークなものです。
四季を通じて農村の人々を描く耕作図が多く展示されていました。
私は狩野派っぽい花鳥図とかが好きですが、
耕作図の中にも一人一人キャラクターが描き分けられていて見ごたえのあるものでした。
有名な納涼屏風図、やはり素晴らしかったです。
古今東西どこにでもあるような、
でもこの作品の中にしかない、
静かな夏のひとときを間近にみることができました。
月の空がたっぷりとした余白に描かれているのがいいなー!
と、思いました。
最後の展示室では娘の雪信の作品が展示されていました。
守影が素朴な男性的な作品とすると、
雪信は色彩感覚が優れていて繊細な女性的な作品です。
私は一目で雪信に魅了されました。
人気のあった絵師らしいのですが、すごくきれいでした。
私は普賢菩薩、めちゃめちゃ美人と思ってみていたのですが、
どうでしょうか?
サントリー美術館、これまでの展示を見返すだけでも
生活の中の美がテーマとわかります。
私はこの視点がとても大切で美しいなと感じるので
いつも興味のある展示ばかりで、
またすぐ行くのではないかと思います。
前回なんかは
「乾山、見参」(けんざんけんざん)
というタイトルでサントリー美術館、どうした!?
と、思ったのですが笑、乾山も大好きなので本当に行きたかった。
六階のお茶室は非公開になっていて、
不定期で点茶を開催しているそうです(要予約)。
すごく行きたい! 次は点茶席に入るのが目標です。
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2015年10月31日土曜日
小布施の北斎館
「シカゴウェストンコレクション 肉筆浮世絵―美の競演」展
を見に行ってきました。
「シカゴウェストンコレクション 肉筆浮世絵―美の競演」 |
期間は10月13日までで、
見に行ってから時間が経ってしまってからの更新なので
終わってしまったのですが、
改装を終えた北斎館についての感想も載せていきます。
6、7年前に小布施の北斎館に初めて訪れてものすごく感銘を受けました。
もともと、杉浦日向子氏の「百日紅」という漫画が好きで、
北斎の作品とともに葛飾北斎という人物にもすごく親しみがありました。
この北斎館には北斎の肉筆画が多数所蔵されています。
江戸時代、絵は版画で大量生産が主流であった中で
一点一点描き上げられた肉筆画は当時の流れとは逆行したものでした。
でも北斎の主題を独自の才能で見事に描き上げた肉筆画を
初めて目にしたとき、当時高校生の私は
「北斎先生と呼ばせてください!!!」
と、思ったのでした。
この北斎館所蔵の肉筆画は、どれも外せない素敵な作品ばかりで、
西瓜、菊(二点)、絶筆の富士越龍図・・・・
いつまでも見ていたくなるような作品です。
また、北斎と小布施、
北斎館の所蔵の肉筆画について詳しく書きたいと思います。
北斎先生と同じポーズをしようか悩んだ末のピース |
今回の企画展では、リニューアルオープンしたのを記念しての
展示ということもあり、期待していました。
以前より館内が明るく、廊下に光の入るきれいな美術館といった印象になっていたと思います。
「肉筆浮世絵」展、よく調べないで行ったのが、いけないのですが
北斎自身の肉筆画はほとんど展示されていないのですね。
ちょっとショックを受けてしまいました。
そのせいで、全体的に展示も少なめに感じてしまいました。
リニューアルオープンだから、北斎先生の肉筆画に出会えるとばかり、
思い込んでいました。
現在会期中の「北斎とその弟子たち―葛飾派の活躍」(12月15日まで)
では菊図や富士越龍図が見られるようです。
こちらのほうがおすすめかも!!!
今回の肉筆画は美人画を中心に様々な画家の作品を見ることができます。
特に印象に残ったのが、今回初めて、作品を目にしたのですが、
「最後の浮世絵師」とも言われている小林清親の作品です。
また、ゆっくり人物と作品についてわかる展示に行きたいなと思っています。
今回の展示では祭り屋台の天井絵「男浪」「女浪」を見ることができました。
波の表現だけで、陰と陽といいますか、一対の表現を表わすことができるって
やっぱり北斎先生、ため息が出てしまいます。
小布施を訪れたなら、絶対に外せないのが北斎館だと思います。
また、北斎先生に会いに訪れるべきなのは、小布施だと思います。
今後の展示に期待です。
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2015年10月4日日曜日
一人でふらふら、
駒場公園の日本近代文学館と旧前田侯爵邸に行き、
日本民藝館と西館の柳宗悦邸に行って充実した午後を過ごしました。
駒場周辺、1日楽しめます。
この日は東大生気分で歩いていました。
でもこのコースで気を付けていただきたいことが1つ。
靴を脱ぐ機会が半端ないです。
お恥ずかしながら、まさかこのタイミングで靴下に穴を発見していた私。
(ブログに書くようなことでもないと思いますが・・・)
前田侯爵邸で猛スピードでスリッパに足を突っ込み、
柳宗悦邸でも高速履き替えを行い、
日本民藝館でも人目を気にしながらスリッパに履き替えるという事態でした。
これほどスリッパという心遣い(しかも先端が開いてないやつ)
が心に染みたことが無かったです。
こう、心なしか靴下に穴が空いている負い目(?)で展示にも集中できないような。
穴の空いた靴下で美術館や博物館の類いは行くなという教訓を授かりました。
さて、日本民藝館を出て東北沢駅に向かっていると、
いい感じのお店があります。
Graphio/buro-stil (グラフィオビューロスタイル)というアンティークのお店です。
そこで出会ってしまったんですよねー!
節約を決めていたというのに、買ってしまいました。
4500円のくまちゃん。
右側はオランダで買った茶色い黒電話 |
1960年ころのチェコスロバキアの陶器らしいです。
顔の可愛さとポージングが‼
1980年のモスクワオリンピックの「こぐまのミーシャ」みたいでかわいいと思うんです。
モスクワで買ったミーシャのバッジ |
なんとなく信楽焼みたいな日本的な釉薬の感じもよくって。
最近なんだかクマのグッズがやたら欲しくなるクマブームが訪れていたせいもあります。
こぐまのミーシャって、日本語だとこぐまのくーちゃんくらいの
語感だと思うんです。
それが公式キャラクターって!おおらかでむしろ魅力です。
レジで会計をしていると、本当にたまたまなんですが、
店員のお姉さんに「Tシャツもクマですねー」と、言われて
ホントだ!!!!!と、自分でもびっくり。
なんだか赤面でした。
2015年9月26日土曜日
日本近代文学館など、駒場をお散歩したときに
駒場公園内の旧前田家本邸にもいってきました。
駒場公園内に旧前田家本邸という素敵な建物があることを知りませんでした。
日本近代文学館を目指していると、「なんか素敵な建物がある!!」
と、なりました。
旧前田家本邸入口 |
日本近代文学館にいく方向からみた外観 |
全然知らなかったので、「どちらの前田さん?」って、なりました。
(すみません)
浮かんだのは加賀百万石の前田さんと
大学時代サークルが一緒だったお友達の前田さんくらいでしたが
見事、前者が正解でした。
前田家の第16代当主前田利為の本邸として
昭和4年(1929)に建てられたものです。
ゴシック調を簡略化したチューダー様式で作られたもので
日本風の意匠もみられるとても趣のある建物です。
今回、見学できたのは洋館です。
日本近代文学館の近くに和館の入口もありましたが
現在耐震工事中で、見学することができませんでした。
う~、残念!と、思っていたのですが、
和館の耐震工事の終了とともに
メインの洋館が耐震工事に入るためしばらく見学できなくなるそうです。
むしろタイミングよかったです!!!
公開日に注意です |
ほかにもタイミングよかったのは
旧前田家本邸では毎週木、金、土曜日、祝日
午前11時~、午後2時~
ガイドボランティアがあるようで、
ちょうど2時からのツアーに間に合いました。
たくさん見学者の方がいたので、ちょっと聞き逃してしまった部分もあるのですが、
教えてもらうからこそ分かる楽しみがたくさんありました。
見学している中に20代女子が一人というのはちょっと浮いている気がしましたが、
面白かったです。
旧前田家本邸内は撮影自由です。
一般公開日は水曜日・木曜日・金曜日・土曜日・日曜日及び祝祭日です。
公開していない火曜日には写真や映像の撮影用に貸し出しをしているそうです。
ドラマの撮影からコスプレをしたお嬢さんの撮影まであります。
と、ボランティアの方が言っていたのでびっくりしました。
一階はお客さんを招待するために豪華なデザインでもてなせるように作られており、
二階は生活のスペースとして質素に(とはいいながらすごくおしゃれに)作られています。
奥様用の部屋はなんとなく女性らしい雰囲気のある作りだなーと思いましたし、
食堂は和館と庭が出窓から眺められるようになっていて、
お客さんが大勢来た時にもてなせるよう配慮されているのがわかりました。
豪華な意匠の食堂 |
ふらっと、立ち寄ったのにとても満ち足りた気持ちです。
入ってすぐ右手側に喫茶スペースもありました。
ゆっくりできそうです。
オーダーメイドフェルトマスコットはこちらから
2015年9月20日日曜日
日本民藝館まで行った際に日本近代文学館にも行ってきました。
日本近代文学館、近いし行ってみよう!
と、当日に思い立って、ものすごく遠回りしながら行ってきました。
向かっていると「駒場公園ってどこかわかりますか?」
と、女性に道を聞かれ 「ごめんなさいわからないですー」と、平謝り。
その時はまさか目指している日本近代文学館が駒場公園の中にあるとは知らず、
到着してから、ごめんなさいー!!!!と、心のなかで叫びました。
駒場公園、方向音痴としてはこの入口がちょっと迷ったのです笑 |
よく、道を聞かれるんですよね。
でも、すごく方向音痴だし説明も下手なのでまともに案内できたことがありません。
どうしたら、私に道を聞かないでおいてくれるのでしょうか。
無自覚に何でも聞いてみたいな顔をしているのでしょうか。
お役に立てなくて申し訳ない気持ちでいつもいっぱいです。
一度、新宿で道に迷っていたら道を聞かれて、
「私自身も今道に迷ってるんですよねー」と、言ったら
むしろその人に案内してもらったことがあります。
私の方向音痴の話はさておき。
日本近代文学館。とても重厚感のあるしっかりした施設。
という印象でした。
日本近代文学館 |
私が行ったときにはちょうど「近代文学の名作「昭和」展」をやっていました。
観覧料はなんと100円。
100円なら、ふらっと訪れても何回でも見ていい気持ちになりますよね。
昭和の文学の流れとそれぞれ代表的な作家の解説と実際の原稿が展示されていました。
有名な小説ですらしっかり読んでいないし、
大学で最低限の文学の授業しか受けていなかったので深くは理解できていないのですが(反省)、
とても勉強になりました。
近代文学の名作「昭和」展 |
社会と文学の流れがよくわかったし、
原稿をみていると、几帳面な性格なのかなーとか、
堀辰雄ってこんな顔してたなーとか思いました。
ちゃんとした感想がなくてすみません!笑
受け付け横にはライブラリーの入り口があり
資料の閲覧ができるスペースがありました。
こうしてライブラリーもしっかりと設けられているの素晴らしいですよね。
それと講座も面白そうでした。
今年は 資料は語る「文学と挿画のコラボレーション」というタイトルで講座が開催されています。
こういった講座、都合がつけばぜひぜひ行ってみたいです。
大学生のとき、こういった勉強なんてやる気を出せばいくらでも受けることができたのに。
と、今になって学ぶことのありがたさがわかります。
こうしてお金を出してまで学びたいと思う日がくるんだよ!
と、大学生の私に言ってやりたいです。
館内にはステキな喫茶スペースもありました。
お昼を食べた直後だったので入らなかったのですが、
すごく雰囲気のよい空間だったので、のんびり館内カフェで過ごすのも良いかもしれません。
もっと色んな作品を読んで、ちょっとは理解できないとダメだなーなんて感じました。
出直してきまーす。
しまりす屋もぜひご覧ください!!
2015年9月16日水曜日
日本民藝館を訪れた土曜日、ちょうど西館と呼ばれている
旧柳宗悦邸が公開していました。
公開の日程は限られているので要注意です。
展覧会開催中の第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜
ふらっと行って、見ることができたのは本当にラッキー。
こういう運が本当にないのですが、たまにはラッキーなことだってあります。
西館のどっしりした雰囲気も本当にいいです。
柳宗悦先生が実際に暮らしていた建物、和風の落ち着いた空間です。
一階も二階も、書斎や床の間、じっくり見学できます。
ずらーっと、貴重な本が並ぶ書斎は本当に素敵でした。
自由に手に取ることができれば最高なのですが、
さすがに貴重なものをそこまでは公開していなかったです。
一番感動したのは客間。
芹沢銈介氏の紅型風の作品が襖絵としてはめ込まれています。
カラフルな色調が渋い和室の空間によく合っていて、本当に良かった。
和室に上がることはできないのですが、じっくり見入ってしまいました。
あー。いつかこんな家に住みたい。
オシャレで落ち着いた雰囲気の日本らしい家に住むのが私の夢です。
入館もこちらは4時までなのでご注意ください |
詳しくはないのですが、建物を見るのも大好きです。
豪華絢爛な建物もいいですが、
こういった落ち着く空間が本当にぐっときます。
日本民藝館に来た際には、西館の見学、絶対に見逃してはいけないですよ。
2015年9月13日日曜日
東京の駒場にある日本民藝館の「生誕120年記念 芹沢銈介展」に行ってきました。
もともとすごく足を運んでみたかった、日本民藝館。
やっと行くことができました。
行ったら絶対好きなのに、絶対感動するのに、
何故か行くタイミングがなくって、ようやくです。
すごい良かった。また行きたいです。
生誕120年記念 芹沢銈介展のポスター |
生活の中の美って、すごく美しい!と、気づき始めたのが高校生のとき。
毎週NHKの「美の壺」をdvdに録画していました。
そういう憧れもずっとあって、ずっと民藝運動についてはよく知っておかなくては
と思っていたのに、未だに柳宗悦先生の本を読んでいないままです。
今回慌てて入門的な文庫本を一冊買いました。
知識がついたら民藝運動についてもちょこっと書ければいいなと思っています。
日本民藝館、もう入り口からステキ。
一人で行ったのですがもう、興奮しました。
とても渋い佇まいです |
建物を楽しむだけでも充分なのでは。
入り口入ってすぐ趣ある階段が出迎えてくれるのは
日本民藝館とトーハクではないでしょうか。
サイズ感が違いますが。
この日はちょうど西館という柳宗悦邸が公開されている日でした。
こちらの方が公開時間が一時間短いので先に行ってきました。
また詳しくご報告します。
展示の雰囲気は、日常使う民芸品のものとあってか
どこか自由な雰囲気なのが印象的でした。
キャプションも Don't think ! Feel.
といわんばかり??に必要最低限しか書かれていない印象を受けました。
展示室も四角四面の空間ではなく、
いくつもある部屋を好きなようにみて回るといった感じです。
それがまた、あったかい雰囲気でこの空間、好きだなあ。
と、何度も思いました。
用意されているベンチも渋くてステキで、座るのをちょっとためらいました。
2階のベンチに座って階段あたりの広い空間が見渡せるのが気に入りました。
芹沢銈介展は大きな作品の展示も多く、楽しかったです。
カラフルでとても親しみやすい作風です。
今回は染色の人間国宝芹沢銈介の生誕120周年を記念したものです。
私は大きな作品で好きなのが、機織りの全道具を屏風のようなものに描いたもの。
今回のポスターにも使われていました。
機織図四曲屏風 ちょっと斜めになってしまった |
機織りの工程やその道具を使う気持ちも全て一緒に
作品の中に描かれているように感じて、すごくいいなあと思いました。
作品を見ていると、静岡市立芹沢銈介美術館の所蔵の多さに驚きます。
いつか行ってみたい!
他にも興味深かったのが、柳宗悦著「手仕事の日本」の挿し絵を担当した
芹沢銈介作品が、実際にモデルにした民芸品とともに展示されていました。
おおお~。って、なりました。
唯一読んでいた柳宗悦先生の本でした |
ショップでは現在活躍する工芸作家の作品を販売しています。
ショップまで展示室のようでした。
展示品をみてテンションが上がったあとなので、絶対何かしら欲しくなります。
会期はまだまだ11月23日まであります。
おすすめです。また行きたいです。
こちらも一点もの。
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2015年9月5日土曜日
ソラマチ9Fにある、郵政博物館とその企画展「ダヤンの原画展」
を見たときのランチをご紹介します。
友人と「せっかくならソラマチっぽいところでごはん食べたいねー」
と、言っていたので カルビープラス ファームダイニング、
とても気になっていました。
朝イチですみだ水族館に行って、そこから
ショッピングエリアや郵政博物館に向かう途中にあります。
土曜日だし混んでるんじゃないかなーと、思っていたのですが、
12:00ちょうどくらいに行ったところ、すぐ入ることができました。
ご飯を食べている間はちょっと待っているお客さんもいましたが
すごく時間がかかっている様子もなかったので、穴場かもしれませんね。
ポテチとかあんまり食べないのですが、
揚げたてのポテチにディップソースつけて食べるの、
すごく美味しかったです。
ポテチやフライドポテトとディップソースのセット800円 |
それに、なんかすごく楽しい。
プレートランチも野菜たっぷりで1000円、ドリンクもついています。
野菜のボリュームがすごいプレートランチ |
さすがカルビー、いい野菜使っているのがわかります。
じゃがいもがすごく甘かったです。
美味しくて、楽しめるカフェです。
郵政博物館やすみだ水族館に行ったときに
ソラマチに飲食店たくさんあって迷いそうですが、
カルビーファームダイニング、おすすめですよ。
2015年9月2日水曜日
ソラマチの郵政博物館にいってきた日の午前中、
すみだ水族館にも行ってきました!
スカイツリーに登るのはあいにくの天気だったので諦め、
すみだ水族館へ!
ペンギン花火というプロジェクションマッピング企画が
行われているのは午後だったこともあり、そんなに混んでなかったです。
ソラマチの中にある水族館ですが、想像していたよりも水槽が大きくて、
しかも水族館独特のにおいが全然なかったです。
むしろいいにおいがしてました。
前半のクラゲの展示 |
さて、葛飾北斎とのコラボ企画の展示かあったので、
その事についてちょっと書きたいと思います。
墨田区は葛飾北斎とゆかりのある土地です。
そんな北斎、水中生物の絵をたくさん残していて、
北斎の絵と実物を見比べることのできる展示がいくつかありました。
ザリガニとかナマズなんですが、
北斎の絵だとなんだかかわいいですよね。
オットセイの絵がかわいいと思いました。
ボリュームのあるコーナーではなかったのですが
面白い企画だなと思います。
すみだ水族館のメインはペンギン!
泳いでるところやご飯を食べているところがちょうど見れました。
元気に泳ぐペンギンが見れます |
それと、たいこちゃんという、赤ちゃんペンギンが間近でみられるお散歩に遭遇!
近かった!かわいかった。
たいこちゃん注目の的 |
すみだ水族館に行ってきたせいでだいぶペンギンびいきになりました。
やられた。
雑貨やさんでペンギンのちっっっこいフィギュア?みたいなやつ、思わず買いました。
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2015年8月30日日曜日
郵政博物館 「ねこのダヤンとエルタシル郵便局」展を見に
ソラマチへ行ってきました!!
郵政博物館では夏休み企画として絵本やグッズで有名な
猫のダヤンの企画展を行っています。
期間は8/31までで明日まででちょっとギリギリでしたが行ってきました。
雨女の私がスカイツリーに登りたくてもこの有り様。
雲に隠れて一番上までみえませんでした |
また次回に期待です。
雨でしたが、ソラマチ9Fにある郵政博物館だったら雨も関係なくゆっくりできましたよ!
郵政博物館、本当にゆっくりできます。
土曜日のソラマチはどこも混雑でお買い物にも駅でも人がいっぱいなのですが、
9Fまで辿りたく人が少ないのか、落ち着いた空間でした。
受付で驚くのが、企画展も込みで大人300円の入場料の安さ!!
感動です。
しかも半券を見せれば1日何度でも入場していいそうです。
入り口でポストカードを受け取り、クイズラリーに参加することに。
割と難易度高いです。
正解すると限定スタンプを押してもらえます |
前島密さんから始まる歴史に関するクイズと平行して、
モールス信号を読解しながら文章を完成させます。
モールス信号、難しいですね。
ここで身に付けた知識、いつ役に立つのでしょうか?
笑でも濁音や半濁音も現すモールス信号があるとはじめて知りました。
博物館の常設展は体験型のものが多く、子供も大人も楽しめると思います。
バイクにまたがって郵便配達するゲームがあって、
参加してる姿はシュールでしたが、面白かったです。
友人はランキング1位を記録してました。
友達とずーっとかじりついて眺めていたのが
世界の切手がいくらでも閲覧できるコーナー。
収蔵している数が膨大で、世界各国
(国じゃなくても切手を発行している地域ならばどこでも)
年代ごと棚から引き出して眺めることができます。
かわいい切手や思わずツッコミたくなる切手を探しては
飽きるまで眺めていたので、時間の過ぎるのが早かったです。
国ごとの文化や趣向も見えてきて、すごく面白いです。
日本初の切手は竜の模様の竜切手。
世界初の切手はイギリスのブラックペニー。
これ、テストに出ますよ。(クイズラリーの)
常設展の抜けると奥に企画展コーナーがあります。
最初に池田あきこさんの原画がずらっと迎えてくれます。
ダヤンシリーズは小学生の時からとっても好きで、
絵本を読んだりダヤンのペンケースを使ったりしてました。
池田あきこさんの世界観はとっても奥行きがあって、
ダヤン自体もそうですが、ただかわいいだけじゃない
奥行きのある魅力があるんですよね。
世界観も作品のタッチも一言じゃ言い表せない良さが、
多くの人を魅了する秘訣なのではないでしょうか。
原画が展示されていたのは昔読んだ「イワンの誕生日」。
懐かしい‼
ダヤンのお友だちで木こりのワニのイワン。
アルス(地球)の動物園で生まれて、エルタシル郵便局長の
シュービルさんに運ばれてわちふぃーるどにやってきたという物語。
すっかりストーリーを忘れていたのですが、
絵本の絵の中に登場するお母さんからの手紙、
ちゃんとロシア語だ!!!
イワンって名前、ちゃんとロシア語表記でИВАНってなってました。
池田あきこさん、すごい。
世界を旅してきた池田あきこさんさすがです。
池田あきこさんの絵で好きなのが、走り書きや落書きの字や絵も
すごく素敵なところです。
ささっと鉛筆で描かれたダヤンすごく味があって好きです。
原画だけだとおもっていたら、広い空間に撮影コーナーが。
撮影コーナーで記念に一枚 |
エルタシル郵便局も出現していました。....かわいいい!
エルタシル郵便局の外観 |
中ではダヤンが仕分け作業中 |
よくみるとダヤンの絵が!かわいい!! |
ダヤンが好きな人なら絶対テンションが上がるはずです。
とにかく素敵でした。
企画展に大満足した後、ポストカードを買ってさっそく出すことに!
期間限定でダヤンの消印の手紙が博物館内の郵便局で送ることができます。
私はお世話になっている先輩にハガキを出しました。
モールス信号読み解いて、展示見て、ハガキかいて、
だいぶ博物館にいました。
二時間くらいでしょうか。
本当ならもっと居られそうです。
物販もじーっくりみてきました。
ここでしか買えないダヤングッズがあるのではと思って
楽しみにしていたのですが、
ダヤンのグッズショップに売っているものがメインで
ちょっとさみしかったです。
そういいつつ、結構買いましたが笑
長野県のご当地缶バッチ購入 |
友達にしきりに訴えていたのが、
売店に郵政柄と表記されていたのですが、フライやーにもなっている作品を
郵政柄って表現!笑
なんだかシュールな違和感があったのは私だけなんだと思います。
これは郵政柄? |
ダヤンのミュージアムショップとは別に受付の外にあるショップもじっくり見てました。
古切手が山盛りになっているケースがあり1枚20円から30円です。
こういうのって、テンション上がってしまうんですよね。
友達と興奮しながらずっと漁っていました。
これ以上ないくらい郵政博物館、じっくり堪能しました。
ちょっと今回長かったですが、書くこと一杯になっちゃうくらい
色んな楽しみかたがあるんだと思います。
ソラマチでゆっくりできるスポット、郵政博物館おすすめです。
見てみたら、次の企画展も素敵でした。行きたいなあ~
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2015年8月10日月曜日
ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画「マネジメントの父」が愛した日本の美
を見に、何度訪れたか忘れてしまいましたが、また信濃美術館にいってきました。
視聴覚スペース横にも水墨画が。 |
経営学で有名なドラッカー。
以前、小説からマンガ、映画にもなった「もしドラ」で有名になった
(なんだかとっても失礼・・・)
こともあり、ドラッカーという名前だけは聞いたことのある人は多いと思います。
そんなドラッカーさん。
日本美術の熱心な収集家でもありました。
わたしの好きな琳派をはじめとして、
仏教画や文人画、山水画なども広く収集しており、
バラエティ豊かで見ごたえがありました。
私の大好きな尾形光琳「柳鷺図」 |
画像は尾形光琳の作品。
やっぱり琳派好きです。
シラサギももちろん素敵ですが、柳のたらしこみの美しい表現。
ぐっときます。
展示は全体的に少し、こじんまりした雰囲気。
というのも、
ドラッカーさん。自らきちんと作品を管理するため、
大型の作品は多く所有せず、 作品もきちんと自宅に飾っていたのだとか。
素晴らしいですよね。
作者としてはドラッカーさんのようなコレクターのもとに
置いてもらえたらきっと幸せですね。
鑑賞はもちろん、きちんとした保存も研究もしてくれます。
ドラッカーさんが、日本美術に心奪われたのは24歳のとき。
ドイツの銀行に勤めていたドラッカーさんが、
ある日、雨宿りのために入ったのが、日本美術の展示会。
そこから日本美術のとりこになったのだとか!
運命的な出会いですねー!
運命を感じたのはドラッカーさん(?)だけではありませんよ。
わたしも日本美術が大好きで、金融関係の仕事で年も同じくらい。
立派な経営学が修められそうな気がしてきました。
文人画には興味があったのですが、あまり見たことがありませんでした。
谷文晁や を今回初めて実物を見て、
時にゆるタッチな時にダイナミックな筆遣いな作品の面白さに
とても惹かれました。
簡単に作品が語れるくらいには勉強したいなととても強く思いました。
文人画ではないけれど、海北友松さん。ゆるかわいいけど絶妙。 |
有名な作家の作品をじっくり見ることができ、
パネルのドラッカーさんの日本美術に関する評論の抜粋に
思わず唸らされながら学ぶ日本美術。
面白かったです。
以前、一人の作者に焦点を当てた特に展示が好きと書きましたが、
コレクターに焦点を当てるというのも面白いなと思いました。
そういっていると、だいたいの美術館の収蔵品とかも当てはまってしまうわけですが。
展示ごとスポットの当て方で作品のならびや工夫が異なっているのを見るのも
美術館鑑賞の楽しみの一つです。
ドラッカーさんの日本美術について書いた本。
ちょっと見に行くのが遅かったのですが、会期は8月23日まで。
是非、日本美術が好きな方は見に行ってください!
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