2015年11月1日日曜日



六本木、ミッドタウン内にあるサントリー美術館の

「久隅守影」展に行ってきました。



木曜のお昼過ぎくらいに行ったためか、ゆっくりみることができました。



以前、サントリー美術館に行ったのは高校生のときに

ロートレック展を見に行って以来でした。


平日か土日だったかは定かではありませんが、

すっごく混んでいたのを覚えています。



ロートレックの人気ゆえだとおもいます。


あんまりに混んでいたので、人がいっぱいイメージがありましたが、

今回は落ち着いていて、なんて素敵な空間なんだろう!と感動しました。



久隅守影、あまり人物についてよく知りませんでした。


最も有名な納涼屏風図を国語の教科書で知っていたくらいです。



久隅守影は、狩野派の画家で狩野派の系譜のなかでも

才能を発揮した人物です。


しかし、女流画家で娘の雪信は門下の画家と駆け落ち、

藤十郎は島流しとなってしまい、一家離散の中激動の人生をおくりました。


知らなかった...。



しかし、作品はとても知的で画題に対する豊富な知識を感じさせるユニークなものです。


四季を通じて農村の人々を描く耕作図が多く展示されていました。


私は狩野派っぽい花鳥図とかが好きですが、

耕作図の中にも一人一人キャラクターが描き分けられていて見ごたえのあるものでした。




有名な納涼屏風図、やはり素晴らしかったです。


古今東西どこにでもあるような、

でもこの作品の中にしかない、

静かな夏のひとときを間近にみることができました。


月の空がたっぷりとした余白に描かれているのがいいなー!

と、思いました。





最後の展示室では娘の雪信の作品が展示されていました。


守影が素朴な男性的な作品とすると、

雪信は色彩感覚が優れていて繊細な女性的な作品です。


私は一目で雪信に魅了されました。

人気のあった絵師らしいのですが、すごくきれいでした。

私は普賢菩薩、めちゃめちゃ美人と思ってみていたのですが、

どうでしょうか?




サントリー美術館、これまでの展示を見返すだけでも

生活の中の美がテーマとわかります。


私はこの視点がとても大切で美しいなと感じるので

いつも興味のある展示ばかりで、

またすぐ行くのではないかと思います。


前回なんかは

「乾山、見参」(けんざんけんざん)

というタイトルでサントリー美術館、どうした!?


と、思ったのですが笑、乾山も大好きなので本当に行きたかった。



六階のお茶室は非公開になっていて、

不定期で点茶を開催しているそうです(要予約)。


すごく行きたい! 次は点茶席に入るのが目標です。





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