2013年5月16日木曜日

最近は少し暑い日が続いていますね。

私が根津美術館に行ってきた5月12日、日曜日もなかなか暑かったです。
趣味の着物を来ていったのですが、ちょっと後悔でした(^_^;)


今回の展示は琳派です。

根津美術館「国宝 燕子花図屏風 〈琳派〉の共演」
会期は2013年4月20日(土)~5月19日(日)
あと一週間を切りました。

お急ぎください。


仁清と乾山という展示も同時開催です。


根津美術館「国宝 燕子花図屏風 〈琳派〉の共演」ポストカード
根津美術館「国宝 燕子花図屏風 〈琳派〉の共演」ポストカード

真ん中のポストカードが尾形光琳筆の「燕子花図屏風」です。

有名な国宝を間近で見れて幸せでした。


大学で聴講した日本美術史の先生が

「琳派は市民に認められて、育てられた画風
 だから、日本人の感性に響く。」

「血縁で継承するのではなく、
 画風で継承されているのが琳派。」

と、いったことを話していました。

市井に支えられて、市井にウケる画風を確立していった人々が琳派ということです。


この燕子花図屏風をはじめとする燕子花を題材とした作品。
この作品を見て、江戸の人々が誰しも当たり前に
伊勢物語をモチーフとしていることがわかるということは
現代の感覚からすると、ちょっと驚きな気がしてしまいます。

それだけ、伊勢物語が文化に浸透していたことがわかります。


中学校や高校の古典を勉強する意義って、
勉強していた当時には、よくわからなかったなあ、と思います。

今、考えてみると、もし、古典がなくなって、
伊勢物語を知っている日本人がいなくなったとしたら、
江戸の人が伊勢物語を当たり前のように知っていたことも、
この燕子花図屏風の良さも、琳派のスピリットのようなものも
失われてしまうのではないかな。

と、思います。


燕子花図屏風は燕子花の並ぶ美しさを楽しむだけではなくて、
文化的にひっくるめて価値ある作品なのだと思います。



燕子花図屏風以外に買ったポストカードは
鈴木其一筆「夏秋渓流図」です。

迫力があって、水の流れの表現がとても好きで見入ってしまいました。



ほかにも鶴沢探鯨の 「秋草図屏風」が展示を見てお気に入りだったのですが、
ポストカードがなく、残念でした。

「秋草図屏風」は豪華な美しさではなく、なんとも言えない控えめな味わいに
とても惹かれてしまうような作品でした。




今回、根津美術館をはじめて訪れて、ステキ!と思ったのが、
ホールのようになっている空間がガラス張りで、とても気持ちいい!!

そして座る場所が多いので、作品を眺めながらまったりできます。
お庭を見てまったりするスペースもたっぷりです。


茶道具の展示も充実していたのですが、展示ケースの中に、畳が置かれていて、
その上に置きあわせて展示されているところにこだわりを感じました。



ミュージアムショップも充実していて、楽しめました。

茶道が大好きな人に
3分の1スケールくらいの茶筅を買っていったところ、とても喜ばれました。



根津美術館のかきつばた
根津美術館のかきつばた

庭園に出てみると、かきつばたがとても綺麗でした!!

見頃は過ぎてしまったものの、こんなにたくさん かきつばたが咲いているのを
はじめて見たので、感動してしまいました。



●○こんな方におすすめ○●

・のんびり座って作品を楽しみたい方。

・美術館にあまり興味がなくても、庭園や建物の空間を楽しむことができると思います。

・琳派が好きな人。






しまりす屋もぜひご覧ください!!
手作りフェルト小物・マスコットのお店 「しまりす屋」







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