2016年6月15日水曜日




若沖展を諦めて横山大観記念館に行ったあと、

近代美術の気分が盛り上がったこともあり、

国立近代美術館に行ってきました。



私の好きな美術館の中でほぼ現在総合1位の美術館です。





この日は安田靫彦展の最終日でした。


2016年3/23~5/15の会期で、もう終わってしまいました。

行ってきたのは最終日でしたが、さほど人混みといった感じもなく、

すっきりと鑑賞できた印象でした。



何度も言ってしまっていますが、

一人の人物にスポットを当てたタイプの展示がとても好きです。



私は安田靫彦という人物、この人がいなかったら、


高校古典の教科書いったい何を載せたらいいんだろう!

と思います。




高校のときに古典が結構好きだったので、

安田靫彦という人物はかなり印象の強い人物です。


額田王や源頼朝の顔だとか、鴻門之会の情景は

この安田靫彦の作品イコールといっても過言ではないと思います。


頼朝さんとツーショットです
安田靫彦展の源頼朝さんと記念撮影

写真は、これといって源頼朝さんに思い入れはありませんが、

記念に写真を撮りました。


この日の服が、いかにも美術鑑賞が趣味みたいな服装をしているなと自分で思いました。





100点以上の作品が本当にたっぷりと鑑賞できる展示でした。


教科書で見た!!

と、いうものも多く展示されており、驚きました。


歴史画の面白さは作品自体の表現だけでなく、

あの場面を描いているんだー!とか、

こんな逸話があったんだ!とか、

作品からさらに一歩広がった面白さがあると思います。



安田靫彦の作品をみて思ったのが、

歴史画という画題のためにあのあっさりとした醤油味みたいな

人物の表現になったんだなということ。


歴史上の人物のイメージが安田靫彦自身の中でかなり固まっていて、

ある意味キャラクター的な、

人々の中に人物のイメージを提示しやすい表現だったのかなと、思いました。




時々、三白眼の顔がゆるくて面白いと思ってしまいましたが、

それがいいんです(失礼しました)。




歴史画の大家であることは知っていた安田靫彦ですが、


その表現や人物の生涯をはじめて知ったのでとても面白い見ごたえのある展示でした。






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