2016年11月17日木曜日
で書いた鈴木大拙館について今回ご紹介します。
建築がかっこいいです。
スタイリッシュだけれど趣があります。
鈴木大拙館入口 |
鈴木大拙という人物についてなのですが、金沢出身の仏教哲学者です。
今回、金沢を訪れたときに行っていた展示は開館5周年記念特別展
「無心 Mu-Shin」展です。
このポスターがかっこよかったのですが、うっかり写真に取り忘れてしまいました。
鈴木大拙が大切にしていたテーマ「無心」。
大拙さんの思想を紹介しながら、「無心」の世界を取り戻す手がかりを提案する展示だそうです。
現在は別の展示
石川県西田幾多郎記念哲学館交流協定5周年記念特別展「思索と体験」を開催中です。
鈴木大拙館のマーク |
おそらく、私は考えることがそこまで得意ではない人間です。
大学生の時に哲学とか思想系の授業が苦手だったなと思い出しました。
今までいろいろなミュージアムの形態には訪れてきましたが
美術館や博物館でもない、哲学者の記念館って、今回初めてだなと思いました。
思想や哲学に詳しい人も、ふらっと訪れた人も
まずは、きれいな建物だなーというところから入り、
展示を見ながらなんとなく感じて、それからリーフレットの解説を手に取って
さらになんとなく感じてみればいいのではないでしょうか?
建物が本当に面白い作りになっています。
「思想空間」「学習空間」「回廊」などと名前がついています。
奥の白い建物が思想空間 |
写真は「水鏡の庭」です。
ときどき、池(と、表現していいのか)の中心がぽちゃんとはねる仕組みになっています。
「え?魚でもいるのかな?」
と、アホ面で眺めていた私たち3人家族に
学芸員さんが
「五分に一回自動で波紋を作り出す装置が作動します」
と、教えてくれました。
波紋を楽しみ感じる場なので、知的な表情で向き合ってきてください。
木のぬくもりを感じる空間である「思想空間」からも「水鏡の庭」を眺めることができます。
ここのスペースツアーやナイトミュージアムの企画がとても気になります。
アートツアーやガイドツアーという言葉はよく使われますが、
スペースツアー。いいですね。
ナイトミュージアムもとても趣がありそうです。
もし、また行く機会があったらHPでチェックしたいなと思いました。
鈴木大拙館の外をぐるっと回って庭に出ることができます。
この、外の庭も楽しまないともったいないです。
写真に散策路→の表示がありますが、
想像以上に奥行きがあって驚きますよ。
奥のほうに、別の庭園が広がっています。
さらに別の道を進んでいくと、もう一つ行ってきた美術館
「金沢市立中村記念美術館」に行くことができます。
こんな感じの散策路を2、3分歩くとすぐ着きます。
また次のページでご紹介します。
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2016年11月16日水曜日
金沢といえば。
兼六園に金沢城、夜はひがし茶屋街あたりで風情あるお夕食。
美術館といえば、金沢21世紀美術館。
という観光スポットが鉄板なのではないでしょうか?
兼六園 |
3人家族の我が家は、上田、伊那方面、ベトナムと各々の場所に住んでいるため、
久々の一家集合の上、家族旅行に金沢に行ってきました。
こりゃもう、有名な21世紀美術館に行ってみるしかないと思っていました。
21世紀美術館 |
美しい芝の中央の丸い建物が21世紀美術館でした。
公園併設といった施設で、公園のモニュメントで遊ぶ人や、
コーヒーやアイスの移動販売が並んでいたりと、
設備だけでなく、金沢の人々が集まる活気を感じるスポットです。
有名なプールの作品です |
敷地内に茶室があり、ちょうど茶会が開かれていました。
茶会にすごく行きたかったのですが、両親にやんわり却下されたので、行きませんでした。
地方都市でこれだけ人々の憩いの場や文化の発信地のセンターとして
活躍している施設、なかなかないですよね。
金沢という北陸有数の観光地、というブランド感とうまくマッチして
大成功した形なんだろうと、感じました。
入場券の購入でこの混み具合 |
入口で、観光名所の受付の並び具合にテンションが下がってしまいました。
混雑大嫌い派の私と母の意見で近隣のアートスポット
「鈴木大拙館」に行くことに。
なぜ、そこに行くことになったかというと、
前日、計町(かずえちょう)のそれはそれは素敵で最高においしかった和食屋さん
(嗜季 (しき)というお店でした)
の店員さんが、「鈴木大拙館の建物が素敵ですよ」と、教えてくれていたので、
早速行ってみることに。
21世紀美術館から徒歩で行くことができます。
鈴木大拙館だけでなく、この周辺の素晴らしいところが、
徒歩で回ることのできる範囲にアートスポットが点在しています。
共通観覧券をどこかの入館の際に購入するとそのほとんどのアートスポットに
利用することができます。
21世紀美術館には使うことができないです。
1DAYパスポートは510円
3日間パスポートは820円です。
この時に行った鈴木大拙館と金沢市立中村記念美術館はどちらも
入館料が300円だったので、すでにもとが取れてしまいました。
ぜひとも上手に利用したいですよね。
この二か所については別のページにありますので、見てみてください。
鈴木大拙館に行ってきました
金沢市立中村記念美術館に行ってきました
(リンク準備中ですすみません)
もう一か所ご紹介しておきたいのはこの日、さらに行ってきたのが
武家屋敷跡の野村家です。
野村家縁側 |
金沢の観光名所!って感じのところなので、
旅行に行った方は行ってきたよーってひとも多いと思いますが、
お庭ものすごく素敵ですよね。
濡れ縁と言われる池がものすごく縁側に迫ってきてる設計です。
(かっこ悪い説明ですみません)
本当に美しい日本庭園 |
抹茶をいただける茶室もあります。
ほっと息をつくことができてなおかつ歴史に触れることのできる建物だと思います。
ただ、私はある場所を思い出していたのですが、
東京都の谷中の「朝倉彫塑館」を思い出していました。
古い建物大好きな方で、武家屋敷跡の野村家が好きだ―!って方は
朝倉彫塑館いってみてください。
逆も言えるので、朝倉彫塑館が大好きな方はぜひ野村家へ。
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2016年11月15日火曜日
だーいぶ、時間が経ってしまいましたが、
大阪府堺市にある「アルフォンスミュシャ館」に行ってきました。
2013年春に六本木の森美術館で行われた
アルフォンスミュシャ展に行ってきたのですが、
平日に行ったのに身動きが取れないほどの大盛況ぶり。
2017国立新美術館にアルフォンスミュシャの大作
「スラブ叙事詩」が来日するのを心待にしている人も多いのでは?
美術に興味はないけどミュシャは大好き。
という方、多いのではないでしょうか。
2013年の森美術館の混雑のなか、私は思いました。
そんなにみんなミュシャが好きなら、堺に行った方がいいのに....。
そうなのです。
私のような人混み大嫌いでも、素晴らしいミュシャ作品を
ゆっくりと味わうことができる美術館が、
この「アルフォンスミュシャ館」なのです!!!
初めて訪れたのは中学生の時に、あまりにミュシャが見たくて
母と行ってきました。
大阪に行く道のりは大変ですが、堺市駅に到着すると、
中学生の私でも迷わなかったレベルですぐ近くです。
駅前の商業施設とマンションが合体しているようなところにミュシャ館はあります。
今回訪れた日はイオンカードがあると100円引きの日でした。
もともとの入館料が500円なので、安い!
エレベーターで三階に上がり、展示室に到着します。
各エレベーターの空間にジスモンダや羽などの作品が印刷された
ガラスが設置してあり、写真撮影可能なスペースです。
こういう空間ってテンションが上がるし、思い出にもなるので大事ですよね。
友達と行ってきたので、写真撮影を早速楽しみました。
ミュシャのジスモンダから始まるポスターの仕事やコマーシャルの仕事って、
とても有名で誰しもが目にしたことがあると思います。
挿し絵画家だったミュシャは大女優サラベルナールの舞台の
ポスター製作に大抜擢され、一躍売れっ子画家となります。
そんな彼の大衆に指示されるアールヌーボーの黄金期を築いた仕事は
本当に素晴らしいです。
でも、このアルフォンスミュシャ館で見ることができる目玉は、
リトグラフ(版画)ではありません。
テンペラや油絵で描かれた大型の作品です。
一緒に行った友人もそういう作品のイメージが無かったと言っていましたが、
多くの人がそう思うはずです。
まず、見ることができるのが百合の聖母。
この作品も中学生のときネットで画像を見て一目で好きになったのですが、
女の子の清楚な可憐さと、画面いっぱいの静かな雰囲気は実物を見て体感してほしいです。
このときはとなりに「クオ・ヴァディス」という初めて見る作品が並んでいました。
友人とともにミュシャの丁寧な仕事ぶりにうっとりしてしまいました。
そこからとなりの部屋へ行くと、「ウミロフ・ミラー」という大型の作品が展示されています。
この作品は名前の通り、丸い鏡が中央に配置されています。
その縁を囲むようにミュシャの絵が描かれています。
円形を生かして、時間や季節の移ろいを感じさせるような絵です。
この作品、中学生の時から知っていたのですが、
ウミロフとは?と思っていました。
どうやらミュシャの知人のミュージシャンのウミロフさんのために制作したもののようです。
さらに別室にハーモニーという大型の作品があります。
この作品は、祖国のチェコを思って描かれたもので、
ミュシャを語るうえで欠かせない作品です。
こういった作品は、陳腐な感想で申しわけないのですが、ため息が出るような綺麗さです。
あれやこれやと解説するよりも、ぜひ、目で見て美しさを体感してほしいです。
この日、金曜日の夕方に行きましたが、ものすごくすいていました。
他にお客さんは二組くらいでした。
ミュシャが好きなら、ぜひ行ってください。
ミュシャ好きで行っていない方は、もう、私が肩をゆすって
なんで行かないの!?と大声を上げたいくらいです。
私が行ってきたのは、9月で
ミュシャのアトリエ―どんな作品を作っているの?― という企画展を行っていました。
現在はミュシャと新製品の誘いという企画展になっています。
ぜひ、訪れてほしい美術館ではありますが、
展示が変わってお目当ての作品が不在の場合もあるかと思いますので、
HPでチェックをお願いします。
ミュージアムショップも珍しい作品のポストカードがあって思わず買ってしまいました。
カレンダーシリーズのポストカード |
カレンダーのシリーズのポストカードを買いました。
4月、8月、9月を選んでみました。
こんな素敵なカレンダー初版で手にいれた当時の人たちがうらやましいです。
タイムスリップして家宝にしたいですね。
このときはミュシャだけでなく、大阪を満喫しました。
写真は大阪旅行ダイジェスト版。
大阪名物どてやきの食いかけ |
USJでご飯を食べていたら恐竜が入ってきた |
川沿いで意識の高い朝ごはんを食べた |
個人的にミュシャを越しそうな勢いで欠かせないよしもと新喜劇もNGKで見てきました。
私は内場勝則さんファンですが、辻本茂雄さんの座長の時で最高に面白かったです。
日本中で、新喜劇を放映してほしいと心から願っています。
当時小学生だった私は長野県で吉本新喜劇の放送が終了したその日号泣したのを覚えています。
こういう東日本の民のニーズをどこかで誰か拾ってくれないでしょうか。
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2016年11月3日木曜日
山梨県北杜市の清里にある
「黒井健 絵本ハウス」に行ってきました。
前回、北杜市にいって藪内正幸美術館と平山郁夫シルクロード美術館に
一人で行ったあとに、黒井健絵本ハウスの存在を知って、
うわー、ここも行きたかったーってなっていたスポットです。
少し更新のスパンが空いてしまいました。
いろいろと美術館に実は行っていて、
更新していない課題がたまりすぎている状態になってました。
ぼちぼち書いていきます。
学生の頃も課題がたまりすぎてやる気が起きない現象、
よくあったなぁーと、自分の成長のなさを感じます。
今回は友達と一緒に行ってきました。
こうしてドライブに付き合ってくれる友達は本当にありがたいです。
まずは黒井健絵本ハウスを目指して車を走らせていると、
広大なグリーンと、ちらほらとモフモフが歩いていました。
清里「まきば公園」 |
これぞ清里、求めていた清里要素を発見してしまったので、
寄り道しました。
この日は富士山も見ることができました |
無料でひつじ(二種類いる)、ポニー、ヤギ、うさぎ(うさぎだけびっくりするほどひっそりとしている)
と触れあえます。
ひつじの毛をこっそり触ったりしてテンション上がりました。
ネットによりかかる羊 |
この穴から触ってくれ というメッセージだと受け取った |
個人的にはヤギがツボです。
あの、高所ウェルカムな感じと、味のある表情。
この表情でまどろんでいた |
最高です。
ひつじと一緒に道の草を食ったあと、
黒井健絵本ハウスに到着しました。
黒井健絵本ハウス |
可愛らしい外観の美術館で、作品はたくさんではありませんが、
絵本の世界に浸ることができます。
黒井健さんの紹介を少し。
とても有名な「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」の絵を描いた人物です。
手ぶくろを買いに |
ごんぎつね |
ごんぎつねも手ぶくろを買いにも思い入れのある作品です。
ごんぎつねは、読むと泣いてしまう危険性があるので
図書コーナーにありましたが、読みませんでした。
あと、ころわんシリーズも制作されています。
ころわんシリーズ |
ごんぎつねイメージが強かったのですが、
いろいろな画風を描き分けていて驚きました。
原画の展示で印象に残っているのは「Hotel」
写真のクオリティが低くてすみません |
大人向けのイラストと文でイメージの世界にある最高のホテルを描いたものです。
売店でサイン本が売っていて、友達と思わず興奮して買ってしまいました。
素敵なサインに興奮 |
小さい頃から父の単身赴任の影響か旅行や外泊は多かった方だと思います。
なんだか、きれいなホテルってとても創造的なモチーフかも知れないですね。
だいぶ余談ですが、
今日は一人紅葉狩りからの一人カフェランチしながら書いています。
ちなみに今日の紅葉狩り、箕輪町のもみじ湖あたりに行ってきました。
スマホで写真を撮って(デジカメは充電し忘れていた)、
混雑具合が嫌だったのですぐ帰ってきました。
来年は引っ越すのでこの辺りをしっかり見納めておきたいです。
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