2015年5月17日日曜日



国立新美術館で開催されているマグリット展に行ってきました!


国立新美術館って、大きくて新しいし、

乃木坂駅直通なところがいいですよね。




気合いを入れて行ってきたトーハクの鳥獣戯画展の前日、

ふらっといってきました。



都内で以前、マグリット展の大きなポスターを見かけて、

うわー。行ってみたいなー。

と、じわじわ行きたい気持ちになりました。



国立新美術館「マグリット展」のポスター
国立新美術館「マグリット展」のポスター


私の鳥獣戯画展の行きたい欲求のうち

大半を占めている感情が情熱だとすると、


マグリット展の場合、興味というか冷静な感情で


「うわーいきたいわー」という低めなテンションで行きたい気持ちになりました。



私のマグリット展に対する意気込みはさておき。




国立新美術館では同時にルーブル展も開催中です。


そのため、マグリット展は比較的空いているという

口コミを見てからいったのですが、

なるほど。


確かに混んでいませんでした。


国立新美術館のチケット売り場
国立新美術館のチケット売り場



11時頃行ってきたのですが、

チケット売り場も全然混んでいなくてスムーズ。


タイミングがよかったのか、並ぶことは全くありませんでした。



会場内も、人混み大嫌いな私でも大丈夫な程度の混み具合でした。


マグリットはシュールな、問題提起するような作品

ということくらいしか知りませんでした。



この展示、純粋にマグリットの作品だけで構成されているので、

マグリットをじっくり知ることができます。



私はこういった一人の作者に焦点を当てたタイプの展示が一番好きです。





名前と作品は少し知っていましたが、今回初めてくわしく

マグリットという人物に注目したので、少し人物紹介を。




ルネ・マグリット 1898年11月21日 -1967年8月15日



ベルギーの国民的画家です。

世界的にも20世紀を代表する画家として知られています。


もともとグラフィックデザイナーとして仕事をしていました。

その時の作品も今回展示されていましたが、

ロートレックを思わせるようなオシャレな作風でした。



その後、ジョルジョ・デ・キリコの作品に感銘を受け、

シュルレアリスムの世界へ。




シュルレアリスムに関する授業を大学の時に受けたことがあったのですが、

普通に受けていたのに、いい成績が全然取れなかったんですよね。



私の知能では追いつきません(笑)


シュルレアリスムとは超現実主義という意味で、

精神科医のフロイトの思想、ジョルジョ・デ・キリコの作品

のもとにつづく現実に対抗するような流れ


と、言えばいいのでしょうか。


とにかくぶっ飛んでいます。



ロシアで、ダリ展を見に行ったことがありますが、

こういったシュルレアリスムは完璧に理解することは難しいので、

純粋に作品をみて驚いたり、面白がったりすることにしています。


マグリットの思想
文字が読めないので、わかりません



展示ではマグリットの作風の変化がとてもよくわかります。


マグリットはある時、夜中に目が覚め、

鳥の眠っているはずの鳥かごに鳥ではなく鳥の卵を見間違えたことで、


似た性質のものを勘違いすることの面白さと問題に気づき、

独自の作品の境地に達したそうです。


これは、パイプではない
これは、パイプではない



戦時中はモネの時代と言われ、あえてモネのような色遣いの作品を描き、

戦後はあえて荒々しい、漫画風の人物が登場するもの。


そのあとにまた再び自分の作風へと戻って来るのでした。

この時の作品が、一番完成されていて、私は好きです。




一番好きなのは、「昼の帝国Ⅱ」



このもっとも完成された時期に描いたものなのですが、

問題提起など作品の意味合い以前に、きれいですよね。


昼と夜が混在する面白さが、不思議できれいだと思います。





マグリット展、思ったのが、あえてなのか全然キャプションが無い!!




大きな作品や注目してほしい作品のいくつかは

マグリット自身の言葉での解説が展示されています。


それを読んでも、あんまり意味が分からない(笑)



それは、私の理解力が足りないだけなのですが、

音声ガイドを借りればキャプションのない作品も楽しめたのかなと思いました。



マグリット「空の鳥」
マグリット「空の鳥」


休憩コーナーにはマグリットの無声の映像が上映されていて


奥さんのジョルジョットとともに映るマグリットのドヤ顔を見ることができます。

面白かった。





ダダとかシュルレアリスムとかがもっと美術史の流れの中で理解できるように

もうちょっと勉強しておきたいと思いました。


ジョルジョ・デ・キリコとか、エルンストとかも見てみたい。





マグリットはいつもスーツを着ていて、制作のときにもスーツで

しかもアトリエは持たず、キッチンで描いていたとか。



どんな人柄だったんでしょうか。


きっと個性的な方ですよね。






マグリット展、展示を見る人々のリアクションも面白いです。





思わず笑っちゃう人もいれば、ふーむと感心している人もいて、


マグリット自身がもし、

自分の作品を見ている来場者の様子を見ることがあったとしたら、


相当楽しめるんだろうなと思います。




私の好きなミュージアムショップ。


お!と、思うグッズがありましたよ!


マグリット鉛筆マグリット鉛筆


マグリットのトレードマークの帽子が消しゴムとしてついている

マグリット鉛筆!!


こういうの、テンション上がって買うのですが、

使えないんですよね。


けっこうかわいいです。



グッズ自体も種類が豊富で充実していました。




誰かと一緒に感想や驚きを共感しながら見ることをお勧めする展示です。


期間はまだまだ、6月29日までです。






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