「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」
時間が経ってしまいましたが、5月下旬。
あの。
国立新美術館のルノワール展、行ってきました。
このムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会目当ての人多いですよね |
ぜっったいに、混む!と、思ったので平日に行ってきました。
平日の午前中ということもあって、スムーズに見ることができました。
やっぱり人出の多さは感じましたが、
国立新美術館の展示スペースの広さもあり、
さほど混雑していて過ごしづらい印象はありませんできた。
ルノワール展、とても豪華です。
本当におすすめです。
すごくおすすめです。
国立新美術館は乃木坂駅と直通で迷いようがなく、
建物の吹き抜けの気持ちのいい作りなところがかっこよくて好きです。
オープンテラスがさわやかで、いつかのんびり過ごしてみたいです。
個人的に国立新美術館のテラス席が、軽井沢のツルヤ(スーパー)の
テラスデッキみたいなところに似ていると思っています。
いったい誰が共感してくれるのでしょうか。笑
今回、チケットは前売りのペアチケット二枚で2000円でした。
安い!と、感動していましたが、内容を見てさらに感動しました。
今後は絶対に行くであろうチケットを上手にゲットしていくように心がけたいです。
年間趣味でこれだけの美術館に足を運んでいるとチケット代が馬鹿になりません。
印象派の作品は印象派展といった形で目にすることが
どうしても多いかとは思いますが、
しっかりとルノワールに焦点が当てられ、
彼の生涯と仕事がよくわかる展示内容ですごく面白かった。
ルノワールは、年をおうごとにぽっちゃり系が好きなんです。(多分)
正式なタイトルは
オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展
ですが、本当に有名な大作が惜しみ無く展示されていました。
今、 オルセー美術館とオランジュリー美術館は
ルノワールファンが訪れたら何と言い訳すればいいんだろう?
と、心配するほどたくさん有名な作品が来ていました。
ほんとすごい。
すごいを連呼していますが、すごく有名な作品が多すぎて拾いきれません。
いくつか気に入ったものをかいつまんでご紹介します。
まずは、印象派時代の最高傑作と言われている、
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
想像よりも小さめな作品です |
初来日だそうです。
これを、すごく見たいなと思っていました。
会場の比較的序盤で見ることができます。
印象派たる、ルノワールが表現を大成させた外の明るさと楽しさと
キラキラしていて人々の楽しげな声が聞こえてきそうな作品です。
改めて、間近で見て思ったのが、けっこう人いっぱいいるな。
と、思いました笑
頭の悪そうな感想ですが、それだけ真ん中の人物に目が行くような構成といいますか、
結構な雑踏のような人がたくさん描かれている作品なのに、
明るくてさわやかな印象なのってすごいなと思いました。
モデルは画家仲間など大切な人に集まってもらって描いたそうです。
柔らかくて楽しい空気が伝わってくるのは、ルノワールの大切な人を
描いているからでしょうか。
ルノワールは、景色を描くならそこに行っていたくなるような場所。
せっかく描くなら理想的な美しいものを。という考えを持っているタイプだったようです。
ひねくれていなくて、いいですよね。
晩年の大作として、多くの人に評価された、
「浴女たち」という大きな作品も見ることができます。
晩年、この時すでに絵筆を手に持つことができず、
通常よりも薄く溶いた絵の具を使い、腕に筆を括りつけながら描いたようです。
しかし、そんなことを感じさせないあたたかな世界観と、
女性たちの幸せそうな表情が丁寧に描かれています。
ルノワールが、生涯を通して絵画の表現をどう追い求めたのか、
ルノワールが描きたかったものは何か、
よくわかる素晴らしい展示でした。
私が最も気に入ったのが、
「田舎のダンス」「都会のダンス」です。
どちらも、女性の表情が素敵で、見たことのある作品ではありましたが、
本物を見て本当に好きになってしまうパターンでした。
田舎のダンスの楽し気な笑い声が聞こえてきそうな、幸せそうな雰囲気も本当に素敵。
田舎のダンスのこのモデルの女性は、ルノワールののちの奥さんだそうです。
確かに、ルノワール、気合が入ってる感じがします。
私は、都会のダンス、すっごく女性の表情がすごくかわいくて好きです。
ちょっとすましている感じと、肌やドレスのやわらかな質感が出ているところ、
とにかくすごく好きになりました。
実物をみてこそ、良さがわかることってありますよね。
そんな体験をしました。
会期はまだまだ、2016年8月22日まであります。
ぜひぜひ、お見逃しなく。
しまりす屋はこちらから。
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