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2016年6月17日金曜日

国立近代美術館の常設展が好き




私は国立近代美術館の常設展が好きです。



本当は竹橋に行く度に、工藝館にもフィルムセンターにも行きたいのですが、


国立近代美術館の常設展が素晴らしくて絶対に行くのでまだ行ったことがありません。



400円でこの展示のボリューム。

いつも混雑していることはなくてゆっくりできます。


ゆっくり座るスペースもたっぷりあるのもいいです。


キャプションが純粋に面白くて見ていて飽きない。

あと、近代の日本美術が単にとても好きということもあります。


とにかく個人的に最高だなと思います。



母と美術の趣味が似ているので、いつか一緒に来ようと思っていて、


若沖を諦めたあとここに来るしかないなといった感じでした。



この日は安田靫彦展を見たあとだったのですが、

本当にキャプションが面白い。




その名も靫彦☆レコメンド。

安田靫彦ファンがそのまま常設展を見に来ても楽しめるように、

展示している作品や作者について安田靫彦が解説しているものを併せて表示していました。



面白い。安田靫彦展は5/15までだったので、

この企画がいつまでだったのかわからないのですが、

いい企画だなーと、興奮しました。


岡本太郎の作品
本文には登場しませんが岡本太郎氏の印象に残った作品




それと、私は荻原守衛、

長野県安曇野市に碌山美術館があるので、

長野県では碌山の名前の方が親しまれているかもしれませんが、

このあたりの芸術家が好きなんです。



中村屋サロンの芸術家たちを特集した展示室のネーミングが

「恋とクリームパン」


日本で初めてクリームパンを作ったのが、女亭主相馬黒光。


彼女は結婚していましたが、

美しさと知性を持った彼女に多くの芸術家が心奪われていました。



悲恋のうちに夭逝した荻原守衛の作品の

心に訴えかけてくる良さはこの黒光への想いを知らずして語れません。


熱くなってしまいましたが、物語のタイトルみたいな表題とともに

解説される展示に興奮しました。



この展示を企画された方に二時間くらい講義を受けたいです。


近代美術館、撮影は基本的に自由です
ブロガーにはありがたいです




日本美術院の創設のあたりの人々の展示も充実しているのですが、


今回は私が大好きな菱田春草の展示がたまたまメインになっていました。

菱田春草は長野県飯田市出身。


でもただの長野県民びいきじゃないです。



本当に菱田春草の真面目な作品への熱意が伝わってくるような

仕事が本当に好きなんです。


菱田春草でこの作品のイメージを持っている方も多いのでは
王昭君も展示されていました



菱田春草といえば、というような大作が大々的に展示されていました。


黒き猫をまだ見たことがないのですが、

作品をたくさん見ることができて興奮し疲れました。


菱田春草
スズメの細かい描写が本当にうっとりします



展示のボリュームと展示スペースが贅沢なので、見終えると疲れます。



私が単に興奮しているのもあるのですが。


ヒールなどでは来ないでください。



時間も忘れて歩き回るので、

荷物はロッカーにいれて歩きやすい靴で鑑賞するのをおすすめします。




その日は駅の改札で母と解散したのですが、じゃあねー!

と、手を振っている間に奥様に駅のホームについて質問されて、

人に道を聞かれる体質を遺憾無く発揮しました。


田舎者なので答えられず、スマホで調べますねと、

言っているうちに急いでるようすだったのでお役に立てず。




人の役に立てたことがないので、どうやったら人に道を聞かれなくなるか模索中です。




しまりす屋はこちらから。

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