先日、藤田嗣治の映画、「FOUJITA」を見に行くといって
更新しないまま、危うく年を越してしまいそうでした。
私が見に行った有楽町での上映はちょうど終わってしまったかもしれないですが、
新宿や渋谷ではまだ見られると思います。
長野市では1月9日から上映です。
この映画、自伝的な内容ではないです。
映像美と世界観を楽しむ映画だと思いました。
オダギリジョーの演じる藤田嗣治、すっごいよかったです。
藤田っぽいというか、きれいでした。
作品としては前半のエコール・ド・パリを謳歌するフジタ
後半の戦時下の日本で戦争画を描くフジタ。
この二つの時代のフジタが描かれています。
内容は、フジタという人物を全く知らない人はあまり内容が入ってこないかもしれません。
ぜひ、映画を見に行く前にフジタについて書いたページ、
わかりやすいと思うので一読していってください。
↓ ↓ ↓
上田市立美術館「レオナール・フジタ展 ‐パリへの視線‐」行ってきました
エコール・ド・パリ、売れっ子のフジタを描いた前半がすごく好きです。
映像美がすごい。
華やかでお祭り騒ぎで、だからこそ儚すぎてちょっと怖い、だからこそ美しいというか。
フジタの目に映っていたパリってこうだったんじゃないかな。
という私のイメージに合っていました。
私の好きな高村光太郎の詩も出てきました。
シーンは日本へと移り、
陸軍美術協会理事長として多くの戦争画を手掛けます。
疎開した先での静かな自身の生き方を見つめているような
とても抽象的な内容になっていきます。
パリでの華やかさとは対照的な静けさが、
これまでの名声や、表現していた空想的な独自の世界観が
狐に化かされていたようだったというような内容なんでしょうか?
個人的には、またパリに戻ったフジタが生涯を終えるまでを描いたら
もっと好きだなーと、思いました。
戦時中のシーンももっと生きてくるような気がするし・・・・。
あと、もっと猫に登場してほしかったなーとも。
でも、この映画はきっと、フジタの生涯ではなくて、
世界観とか美しさとかが主題なんだなって見終えてからおもいました。
すごく、きれいな映画だと思います。
さて、2015年も今日で最後ですね。
ずっと更新していなかった行ってきた美術館まとめのページ、
更新しましたので、ぜひご覧ください。
良いお年を。
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