Pages

2015年12月18日金曜日

映画「ミケランジェロプロジェクト」見ました




実は、11/6の公開してすぐ見に行ってきたのですが、

うっかり書くのを失念しておりました。

まだやってる映画館もあると思うのでぜひ!


第二次世界対戦、ナチス軍の盗品奪還のため特別編成した

「 The Monuments Men 」。


男性は兵士として戦地に赴くなか、

この部隊に所属するのは学芸員、収集家、建築家でほとんどが中年。



人々の歴史を後世に伝えるため命を懸けて美術品を守る作戦が

実行されるという実話をもとにした作品です。



この映画、明らかに万人受けする内容じゃないですよね。

映画のなかに、奪還したフェルメールの作品が土ぼこり舞う

アメリカ軍のキャンプ地に置かれているシーンがあります。



そのシーンを見て、

「映画の小道具とはわかってるけど、やめてくれええええ!!!」

と、なる人でないと、メッセージ性に共感できないかもしれません。


邦題の「ミケランジェロプロジェクト」は

ミケランジェロ作の「聖母子像」を守ろうと

命を落とした隊員のシーンに由来していると思います。


人の命を懸けて美術品を守るなんて意味があるのか?と、


作戦にはなかなか軍部の協力が得られません。

しかし、「美術品は人々の英知の結集で歴史そのものだ。私たちはその歴史を後世に繋がなくては
いけない」


とメンバーを奮起するシーンがあります。

なるほどなー、と、思いました。


感想は人それぞれだと思いますが、

私が思ったのは、これは実話をもとにした昔のはなしと思いたくないなということです。

今だって紛争地域は存在するし、

特に中東地域の文化財の破壊や盗品は大きな問題になっています。

ぽっかりと、歴史を未来に繋げない地域があるなんて、

そんな悲しいことはないですよね。

文化財や歴史に対する認識を世界規模で共有できる日がくればいいなと思いました。

それよりも先に紛争なんてなくなるのが、一番ですけれども。


邦題は「ミケランジェロプロジェクト」ですが、

原題は「 The Monuments Men 」です。

原題の方が、作品にしっくり来てるかなと、思いました。

博識な隊員たちがミケランジェロに限らず 文化財全般に愛情と使命を持って活躍する映画です。


ぜひ、見にいってみてください!

最近は美術に関連した映画作品の公開が続いていますよね。

クリムトの作品をめぐる実話「黄金のアデーレ」、

全国で公開してるのですごく見に行きたい....。

私は実はこれから「FOUJITA」を見に行きます。



春先に藤田嗣治を見に行き、先日、この映画も公開したので今年はレオナールフジタ イヤーだと思っています。




0 件のコメント:

コメントを投稿