小布施の北斎館
「シカゴウェストンコレクション 肉筆浮世絵―美の競演」展
を見に行ってきました。
「シカゴウェストンコレクション 肉筆浮世絵―美の競演」 |
期間は10月13日までで、
見に行ってから時間が経ってしまってからの更新なので
終わってしまったのですが、
改装を終えた北斎館についての感想も載せていきます。
6、7年前に小布施の北斎館に初めて訪れてものすごく感銘を受けました。
もともと、杉浦日向子氏の「百日紅」という漫画が好きで、
北斎の作品とともに葛飾北斎という人物にもすごく親しみがありました。
この北斎館には北斎の肉筆画が多数所蔵されています。
江戸時代、絵は版画で大量生産が主流であった中で
一点一点描き上げられた肉筆画は当時の流れとは逆行したものでした。
でも北斎の主題を独自の才能で見事に描き上げた肉筆画を
初めて目にしたとき、当時高校生の私は
「北斎先生と呼ばせてください!!!」
と、思ったのでした。
この北斎館所蔵の肉筆画は、どれも外せない素敵な作品ばかりで、
西瓜、菊(二点)、絶筆の富士越龍図・・・・
いつまでも見ていたくなるような作品です。
また、北斎と小布施、
北斎館の所蔵の肉筆画について詳しく書きたいと思います。
北斎先生と同じポーズをしようか悩んだ末のピース |
今回の企画展では、リニューアルオープンしたのを記念しての
展示ということもあり、期待していました。
以前より館内が明るく、廊下に光の入るきれいな美術館といった印象になっていたと思います。
「肉筆浮世絵」展、よく調べないで行ったのが、いけないのですが
北斎自身の肉筆画はほとんど展示されていないのですね。
ちょっとショックを受けてしまいました。
そのせいで、全体的に展示も少なめに感じてしまいました。
リニューアルオープンだから、北斎先生の肉筆画に出会えるとばかり、
思い込んでいました。
現在会期中の「北斎とその弟子たち―葛飾派の活躍」(12月15日まで)
では菊図や富士越龍図が見られるようです。
こちらのほうがおすすめかも!!!
今回の肉筆画は美人画を中心に様々な画家の作品を見ることができます。
特に印象に残ったのが、今回初めて、作品を目にしたのですが、
「最後の浮世絵師」とも言われている小林清親の作品です。
また、ゆっくり人物と作品についてわかる展示に行きたいなと思っています。
今回の展示では祭り屋台の天井絵「男浪」「女浪」を見ることができました。
波の表現だけで、陰と陽といいますか、一対の表現を表わすことができるって
やっぱり北斎先生、ため息が出てしまいます。
小布施を訪れたなら、絶対に外せないのが北斎館だと思います。
また、北斎先生に会いに訪れるべきなのは、小布施だと思います。
今後の展示に期待です。
オーダーメイドフェルトマスコットはこちらから
0 件のコメント:
コメントを投稿