安曇野市の碌山美術館と荻原守衛について、先日、ブログで書きました。
その続きとして、荻原守衛と相馬黒光についてご紹介したいと思います。
ところで、新宿中村屋と言えば・・・
中華まんが有名ですよね。
クリームパンを日本で最初に販売したのも中村屋だそうです。
荻原守衛をパトロンとして支えたのは、
この中村屋の創業者 相馬愛蔵です。
そして守衛の愛した女性は、その妻相馬黒光だったのです。
愛蔵の出身である安曇野に嫁いできますが、黒光はとても都会的な女性でした。
そんな黒光の黒光が持参した長尾杢太郎作の「亀戸風景」をみて
当時18歳の守衛は芸術家を志します。
パトロンの妻を愛してしまう悲恋に守衛は10代から悩まされることとなるのです。
守衛の創造力はこの黒光との悲恋にあります。
女性が悲しみに打ち伏す姿の「デスペア」
女性が切なげな表情で見上げている姿の「女」
は守衛の代表作ですが、守衛の黒光への想いが感じられます。
「女」は黒光をモデルにした作品とも言われています。
この「女」を作成した守衛は、大量に吐血し黒光に看取られてその生涯を終えます。
守衛の生涯と、黒光への想いを知った上で、作品を見て頂きたいです。
中村屋サロンHP
http://www.nakamuraya.co.jp/salon/index.htmlしまりす屋はこちら
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